よぉ、相棒。
2014年12月3日午後8時。
「川上くん、犬いらん?」
数日前に会社のパートさんから、そう言われました。
彼女は警察官の友人をもち、迷子になっていたミニチュアダックスフンドの飼い主が見つからず困っていると相談を受けていたそう。
一般的に警察での保護期間は3ヶ月。そのダックスは間もなく満期を迎え、処分されてしまうとのことでした。
たぶん世の中には、こんな犬がたくさんいるだろう、この1匹だけ助けてもただの偽善者になるんじゃないか。そんな思いを持ちながらも、身近で起こることは避けたかった。
自分勝手な考えで引き取ったのが、この日です。
あれから6年と約5ヶ月。日数にすると2341。
毎日布団で一緒に寝て、
一緒にご飯を食べ、
帰りが遅くなったボクを快く迎えてくれ、
会社のみんなと花見をしたり、
一緒にキャンプをしたり、
たくさんの思い出が出来ました。
最後までトイレは覚えてくれなかったけど、もうおしっこの処理をしなくていいと思うと、あれだけ面倒だったことが、今はやりたくてたまりません。
元気だった頃、よく腕や足や顔をペロペロしてきました。ダックスの長い鼻、口の特徴から、なんとも言えない口臭がまとわりつきます。もうそのにおいを嗅ぐことが出来ないのは、悲しくて悲しくてたまりません。
2021年5月1日、我が家の花子は長い旅を終えました。
たくさんの人にお世話になりました。
岡山への長期出張で、同行が出来なかったとき、快く預かってくれたKちゃん。
ケージがなくて困ってると話すと、わざわざ家まで持ってきてくれたOさん。
腫瘍ができ、弱ってる花子を助けてくれた獣医のY先生。
まだまだ他にもたくさんの方が花子に優しくしてくれました。
これまで可愛がってくださった皆さまに飼い主として感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そして亡くなったことを報告したら、わざわざペット葬儀屋まで足を運んで支度をしてくれたWさん、優しさに心が震えました。
感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
最後に、友人から届いた「虹の橋」を紹介します。想像すると笑顔になり、涙するような温かい詩です。
http://fukufukuyama-petsougi.com/wp-content/uploads/2017/09/d098aadd83a09f68e41404e0bf5f19fa.pdf
ふくふくやま様ページより