師匠。

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家から歩いて1分。夕暮れ前。

通勤経路に海沿いの道に
夕陽が綺麗に沈む"塩の浜"という海岸がある。

ある日の仕事帰り、車を走らせていると、
見覚えのある姿がカメラを構えていた。
車を停め、カメラを持って近寄っていった。

 

その彼はコロナで忙しい本業の傍ら
プロのカメラマンとしても活躍している友人。
勝手におこがましくも彼を"師匠"と呼んでいる。
先日カメラ素人の私が、素人の質問攻めをしても、
熱心に教えてくれるイイ男だ。ちなみに顔もイイ。

 

その日は、「写真家は待つのが仕事なんです。」と
名言めいた言葉の後、すごくいい写真を見せてくれた。

と、突然...

 

「そうそう、ここリフってるんですよ!」と水たまりを指差す。

 

 

「...リフッテル??」

 

 

関係ないのに頭にリクシルが浮かぶ。
詳しく説明してくれた。やはりイイ男だ。

 


-リフってる

リフレクション(Reflection)の略で、水に景色が反射していること。


 

を言うらしい。

手ほどきを受けながら、写真を撮ってみたら、これが驚くほどうまく撮れた。

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師匠!ありがとう!

家に帰り嬉しくてSNSにすぐアップした。

が、彼が撮る写真には景色だけでなく、情景が映る。


-情景

人間の心の動きを通して味わわえる、景色や場面。



つまり、写真に心が入ってる。到底敵わない。

 

 

キレイに撮れたと思ったものに「いいね」してもらえると、
単純な性格の私は、どんどんカメラが楽しくなる。

夕陽をもっと綺麗に撮るには、
望遠レンズと三脚が必要で、安く見積もっても10万はかかりそう。

 

一瞬の
時間切り取る
10万円
値より大事な
価値がそこにある

 

といいながら、しばらく我慢やな。