珈琲。
もう15年も前になるが、大阪の高槻市というところで小学校講師をしていた頃。
休日の朝、喫茶店に行くことがよくあった。
モーニングを頼み、普段読まない新聞を開きタバコを呑む。
店の名前も忘れたが、老舗でアンティークな印象が頭に残っている。椅子一脚一脚に趣があり、少し燻んだ年季の入った店内。トイレは深い朱色のタイル張り。
小学校で「先生」と呼ばれながらも、今思うとまだまだ子どもな年頃に、すごく大人になったような気持ちにさせてくれ、時間を贅沢に使うようにゆっくりと過ごした。
あの店が、珈琲(というか珈琲を含めた空間)を好きにさせてくれた。
その辺りから少しずつ集めている珈琲アイテム。そこに新たなアイテムが加わった。
隠岐には豆を買えるところが少なく、ペーパードリップを淹れる回数も減っていた。
しかし、前々から気になっていたネルドリップを購入。
インスタント珈琲からレギュラー(粉)珈琲になり、しだいに豆を買って挽くようになり、次はフィルターが布。少しずつ手間がかかる方法へと変化している。
早速淹れてみた。
ネルドリップは、
ペーパードリップより旨味や深みが増し、"最高の抽出法"といわれる。
確かに、ペーパードリップに比べてクリアな味、舌にころがるまったりとした触り、口に広がる芳醇な香り...
「なんてことは全くわからない。」
ただペーパーを使うのがモッタイナイ気持ちと、eco気にしてますっていう自分へのアピールと、使い古すカッコよさに魅かれただけ。
使用後も煮沸し、水に漬け毎日水を変えて保管するなど手間しかからない。
でもその手間を含めて、珈琲の時間を楽しんでいきたい。
ちなみに "ネル" とは、イギリスで布(Flannel:フランネルの略)のこと。
ネルシャツの "ネル" と同じ意味らしい。
もしかしたらネルシャツで、このフィルターは作れるかもしれない。
最後に、
先週作ったカレーのPOP。
そろそろ、Keynoteでは飽きたらなくなってきた。