学び。

 

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隠岐で最初に手にしたかも!!

いま久しぶりにドラマを観てます。

このブログはちょっと長いですが、いやいやでも読んでほしいです。


前に観たドラマは『私の家政婦ナギサさん』です。多部未華子さんと大森南朋さんの掛け合いが最高でした。たぶん家政婦に興味があるのかもしれません。そして、あいみょんが耳から入り、心に届きました。

いま見ているドラマは、全然ジャンルが異なります。
「わたナギ」がセンチメンタルであるなら、いま見ているのはアグレッシブです。

 

そのドラマは『ドラゴン桜2』です。

 

同僚に、放映されてからその存在を教えてもらい観始めたので、最初の方は観ていません。

でも実は、
隠岐で高校魅力化コーディネーターというわかりにくい仕事に就いたとき「教育ってなんやねん!」と思って、『ドラゴン桜』の第一シリーズを観ました。

 

観られていない人に簡単に説明すると、東大には到底届かない私立高校から東大生が生み出されるストーリーです。その私立高校には経営難という大きな壁があり、なんとか立て直すために破天荒な、教員でもない弁護士を雇い"東大を目指す"という離れ業を見える形にした物語です。ちなみに原作は漫画です。

 

これまでの『ドラゴン桜』を観られてる方はお気づきかと思いますが、

東大を目指すことは"手段"でしか無いのです。

 

なんの手段か。それは学校も生徒も"大きな壁を乗り越えるため"の、です。

「目的と手段を間違えるな」とは、よく言わる言葉です。ボク自身も、社会人になって6,7年目でしょうか、おにぎり頭の大先輩に言われました。

 

なんか「目的と手段」って言われると難しいですよね。

そう思ったときいつも思い出すのが、前職で働きながらこっそりやってたバイトです。大阪の二色浜という海水浴場で「手ぶらでBBQ」を提供する会社で週末働いていました。

そこの店長はサーフィンがものすごく好きで、アメリカの西海岸まで行っちゃってた人でした。そこの店長になる前は、プロ並みの腕前と人脈を持ち、大阪でサーフショップを経営していた人でした。

アメリカの西海岸には、多くのサーファーが集まるようです。でもそこで見た風景は日本のそれとは大きく違っていたと話してくれました。

 

お世辞にもスポーツをするようなお父さんではなく、LOVEマクドナルド的なお父さん、そしてお母さんと子どもが2人浜辺にいました。サーフボードをみんな持っていたようです。お父さんが海に向かって駆け出します。ボードを浮かべ、沖にまで漕ぐのはいいものの、そこからボードに立つのは難しかったようです。

でも、ここで日本人と違うのは、

みんな幸せそうに笑っているのだそうです。

 

日本ではなかなか出会わないシチュエーションです。

日本の大人は、出来ることを極めることに美学を持っています。
それは文字通りとても美しいことです。
その反面、「出来ないことに手を出さない」ネガティブな面も持ち合わしていると思います。

 

そして、この「出来ないことに手を出さない」の前には、『自分の』という言葉が隠れています。(子どもに使う場合「手を出させない」もあるかもしれません。)

一度きりの人生なのに、出来ないことを決めるってもったいなくないですかね?
たぶん、出来ないことが"悪"とされる教育がそうさせているだと思います。

さらに、「出来ない」の前には『今』という言葉が隠れています。

日本の評価教育では今できないことが、ずっと引き継がれるんです。

 

例えば、小学校の社会の授業。文字を覚えるのが苦手な子は100%社会が苦手になります。
社会科の本質は年号を覚えることでもなく、歴史上の人物の名前を覚えることでもありません。

①歴史がどう動いたかを②人を通じて、学ぶことです。

この①②の順番が大切です。逆ではダメだと思います。

その歴史をいかに今と重ねて、これからどうしていくかのヒントを得ることが最も重要なはずです。

でも、いまの評価社会ではそうはいきません。悲しいですね。

 

この例えはボクの経験則です。だから「歴史」と言われると抵抗を感じます。
でも大人になったボクはこの経験をもとに、自身と周り人の教育の糧にしています。いわゆる反面教師です。新しいことを取り込むときに、(自分を含めた)周りの人に抵抗がないように働きかけ、目的を見失わずに導きたい、そう思っています。
(と、偉そうなことを言ってますが、結果はついてきてません。笑)

 

 

長くなりましたが、最後にもうひと付き合いいただければ。

先日隠岐の島町小中学校のPTA役員会で、植松努さんの講演会のPRをさせてもらいました。そのために各小中学校の教育目標を調べたのですが、これが面白かった。
みな例外なく、「心・技・体」なんですね。

順番にも意味があるはずですが、「なかよく」「(自ら)学び」「たくましく」はほぼ同じなんです。

 

で、考えてみたんです。何のために小中学校の目標ってあるんだろうって。

誰もこの6年間と3年間を、学校目標達成のために生きていないです。

で気づいたんです。この各校の目標の前にはきっと「大人になっても」という言葉が隠れているんだと思います。

大人になっても「なかよく」

大人になっても「自ら学び」

大人になっても「たくましく」

そのための準備段階に小中学校があるんだと思います。

 

大人になった皆さん、この3つ胸をはって子どもたちに伝えれますか?

ボクには無理ですね(笑)